診察室に入ったら、患者さんにはユニットの椅子に座っていただきます。小さなお子さんの場合は、保護者のかたが椅子に座り、保護者のかたの膝の上にお子さんを乗せていただきます。このユニットで耳鼻咽喉科のほとんどの診察を行います。
耳の中をより詳細に診察したいときは、顕微鏡で耳内を拡大させて観察します。手術用顕微鏡はコンピューターにつながっており、鼓膜の画像を記録できます。患者さんには、鼓膜をモニターに映してわかりやすく説明します。
標準純音聴力検査(いわゆる聴力検査)のほか、語音聴力検査(言葉の聞き取りの検査)やティンパノメトリー(鼓膜の動きを調べる検査)などの聴力に関連する各種検査を行います。
細径の軟性内視鏡(最細部=直径2.4ミリ)です。検査の際には、鼻の中の痛みを取るためのスプレーによる前処置を行なってから鼻に内視鏡を挿入し、鼻・のど・声帯を観察します。画像強調機能(粘膜の微細血管や病変の表面構造を観察する特殊な仕組み)を利用した観察も行い、病気の早期発見にも務めています。
耳・鼻・副鼻腔のCT装置です。患者さんには装置の椅子に座っていただき、顎と頭部をパッドで固定してから撮影を行います。撮影時間は約20秒です。CT装置はコンピューターにつながっており、通常の断層画像のほか、3次元画像もモニターで確認できます。
赤外線CCDカメラ眼球運動検査機器、バイポーラ凝固止血器、超音波ネブライザー、AED(自動体外式除細動器)など